このネタを書こうと思う(笑)
何かのICのVcc-GND間に入っている0.1μFのコンデンサーはパスコンと呼ばれ
大概の回路基板には必ず都市伝説的に実装されている。
電気的に考えれば恐らく数MHz程度のクロックまでは有効な値かなぁ
で!本題はここから
このコンデンサーは一枚の基板に何個も搭載されているのが普通で
付いていれば良いぐらいに自分は考えていたのだが...(笑)
ある日某氏(moct氏)のところへ機器の修理?に行った帰りに「使ってみろ。」良いから...
と手渡されたのがこれから解説?するコンデンサーだ。
メタライズド積層フィルムコンデンサー0.1μF16V パナソニックECHU
正式型番は ECHU1C104JX5
販売されているサイトでは次のような解説がされていた。
PPSフィルムを使用したパナソニックの面実装積層フィルムコンデンサーです。
特にHiFiオーディオ用として設計され、タンタルに比べ低歪、低雑音、低ESRです。
回路全体の高音質化に貢献します。
前述の様に自分は付いていれば良い程度にしか考えていなかったが
その頃ちょうどくま電源基板をイジっていて基準電圧発生の
ツェナーダイオードにパラって見たら...あれ!?音が違う
低音の響きが全然違う!のに気がついて
現在まで自分が組み立てた基板のパスコンをそれこそ手当り次第に交換して見た。
色々交換して見てうーん 美味しいという(笑)
だがしかし世の中良い事ばかりではないというのはあります(笑)
このコンデンサーには大きな欠点が2つもある。
極端に熱に弱い。一瞬でハンダ付けが終わらないと部品端から箔が剥離して扇形に(笑)
且つ通常2.0mmx1.25mmサイズのパスコン(セラミックコンデンサー)なのだが
当該コンデンサーは16V耐圧品で3.2mmx2.5mmもある。巨大なのだ(笑)
加えて基板設計者が実装するフットプリントを大きめのサイズで設計していないと
フットプリントより部品が大きく電極が見えないという絶望的状況も多々ある。
それでも....ハンダ付け作業が困難を極める事が分かっていても
搭載して音を聴いて見たいという欲望を抑えられない。
そんな魅力(魔力)があるコンデンサーだと自分は確信しています(笑)
フットプリントの幅が足りず立てて実装した例
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