AK4499EQをQuad構成にした音は個人的感想として
凄まじく深い切込みと分解能、瞬発力がある出音でAudio的にも音楽的にも所謂「良い音」だと感じます。
特筆に値する事項としては...
小音量時でも音のディテールが崩れずその表情の変化が感じ取れる事だと思う。
そしてその質感は決して硬質なものでは無く肌触りが素晴らしい。
これを一度聴いてしまうともう戻れない。もう一組増殖しようと画策中です(笑)...
しかしこの基板は部品点数は少ないのですが組立作業はかなり厳しいと感じています。
2つの電源ICのハンダ付けが最初の難所。値段は高価になるがリード付きのパッケージが良いなぁ
老眼が進んでいる自分としてはかなり神経を使う。
このリード無しパッケージのハンダ付けは自分の技量では顕微鏡が必須。
ICとその関連するコンデンサーをハンダ付け後、基板裏側放熱パットにハンダを流し込む前に
電源コネクター部分に仮リード線を付け5Vを入力し規定の電圧が出力されるか?確認している。
AK4499EQのパッケージは128-TQFPでピン間ピッチは0.4mmしか無いが
それでも外側にリードが出ているので何とかハンダ付けは可能でその後の確認は容易だ。
QFP等の狭ピッチのリード部品ハンダ付け解説をWeb上で見ると
「ブリッジは気にしなくて良い。後でフラックスを塗ってコテで撫でれば解消出来る。」というのを良く見る。
しかし実際のところ酷い狭ピッチリード部品でブリッジしたリード部分をコテで撫でると
ハンダがリード付け根に上がっていって更に悪化する場合も多い。
根本まで上ってしまうと普通のハンダゴテの先ではその部分に十分熱を加える事が出来ず
コネくリ回す事となり基板レジストやリードが破損...万事休す的になる場合がある(笑)
コテ先が細くても十分に熱が伝えられるハンダゴテを選ぶ事と
ハンダ付け時にコテ先はフットブリントと部品のリードが接している部分に当てて両者が同じ温度になる様に注意が必要だ。
前述のハンダがリードを登って行く現象はフットプリントの温度が低く
リード部分は温度が高くハンダが解けて流れる温度に先に到達すると起こる。
まぁリードピッチが0.4mmだとリード自体の幅が0.2mmだと接触するワケで当然リード幅はそれ以下の寸法。
コテ先の寸法を考えるとそんな極細のコテ先は存在しないワケでコテの当て方にも工夫が必要(笑)
余談...組立作業時に基板裏表に傷を付けない様にスペーサーを付けて置くと良いかも...
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